研ぎ方でこんなにちがう！？毎日のごはんをもっとおいしく食べよう！

お米は研がないとたべられない？

〇お米を研ぐ理由とは？

私も常々思っていました。
なんでお米って研がなきゃいけないのでしょうね？

子供の頃、米は研いで食べるものだと教えられてから特に疑問を持たずに生きてきましたが

玄米だってヌカがついたままなわけですし、食べられないわけじゃないよなぁと。

そこで今回も

いつもお話を聞かせてもらっている当社の精米のプロに聞きにいきました。


いやー、今回も勉強になりました。

結論から言いますと
お米は研がなくても食べられます。

ではなぜ米研ぎをするのか。

それは、ご飯が美味しくなるからなんです。

さて、どういうことかといいますと

昔の精米されたお米というのは
大量のヌカが残っていることがあったそうです。

その頃、米研ぎは必須の工程でした。

ヌカは取り除かないと炊飯したとき黄ばんだごはんになってしまいます。

風味が悪くなる原因なので、しっかりと米研ぎを行うのが常識だったようです。

しかし

現代は精米機の性能が格段に上がっています。

米にヌカが大量に残っている

なんてことはほとんどなくなっています。

無洗米という、ヌカをほぼ完全に取り除く技術も生まれています。

ただ、通常の精米は、食べるとき変わらず米研ぎを行っていますよね？

これは、昔の風習が残っているだけ

というわけではなく

いくつかの理由があるからなんです。

この理由を知れば、研いだ方がいいかな、と思ってもらえるかもしれません♪

〇米研ぎの効果

米研ぎの効果は大きく分けて３つあります。

１つ．「肌ヌカ」の除去

通常精米の米の表面には「肌ヌカ」が残っていて、米を酸化や乾燥から守っています。
長期保存をする上で重要な役割である「肌ヌカ」ですが、
除去せず炊飯を行うとヌカに熱が加わり
黄ばみ、臭みの原因になります。

昔のお米が美味しくなかったといわれる原因のひとつとして
このヌカの残量が多かったため米研ぎで取り切れないまま
炊飯していたことがあげられるのかもしれません。
（もちろん農耕技術の向上や品種改良などで実際においしくなっているのですが）

現代の精米はこの「肌ヌカ」の量が少ないため実感しづらいかもしれませんが
よりおいしいごはんを炊くために米研ぎは今も必須の工程なのです。


２．米表面についたゴミやほこりの除去

保管方法にもよりますが、微細なゴミやほこりはどうしても付着してしまいます。

付着したまま炊飯すると、水分の吸収と共に米内部に吸収されてしまいます。

食べて健康被害が出るわけではありませんが、これも黄ばみの原因になるほか
保温での保管時の腐食が速くなってしまう原因になってしまいます。


３．お米の表面に細かい傷をつけ水分を吸収しやすくする

水分の吸収力が増加すると、ごはんはよりおいしく仕上がります。

たとえば新米は、米表面の繊維質が柔らかいため、水分の吸収力が高く
なおかつ水分含有量が多いので、ふっくらもちもちに仕上がりますが、

お米が古くなると米表面の繊維質が固くなり、水分含有量も減っていきます。

古いほど水分吸収力を高める米研ぎの重要性は上がっていくんですね。


いかがでしょうか、米研ぎという一つの工程で実に３つもの効果があります。
先人の知恵というのは、効率的で理にかなっていますね。
みなさんも、これを機に米研ぎのやり方を見直してみてはいかがでしょうか。

正しい研ぎ方３ステップ！ごはんをおいしく食べよう！

〇お米を研ぐ前に

さて、前置きが長くなってしまいましたが ここからはおいしいごはんを炊くためのコツを３ステップでご紹介！

まず始める前に準備するものをご紹介します。

正しく計量したお米、ザル、ボウル　

なお、浄水かミネラルウォーター等があれば、さらにおいしいごはんになりますよ〜♪

正しいお米の計量方法は以前の記事でご紹介しています。
以前の記事はこちらから♪

　 　　　　　　　　　　　　　　⇩ 　　　　　
正しいお米の炊き方を徹底解説！精米のプロに聞きました！